RULE年代別ラグビー
競技規則補則
U15 競技規則補則
はじめに
競技規則制定に対する背景・趣旨
(公財)日本ラグビーフットボール協会は、ワールドラグビー(以下「WR」)が目指すラグビーフットボール競技の健全な発展のための方向性を見据え、WRが定めるラグビーフットボール競技規則に照らし、日本国内独自で適用しているU-15ジュニアラグビー競技規則が、その整合性を担保できるよう継続的に検討しています。当然なことですが、U-15世代の中学生のラグビープレーヤーにとって最良、かつ安全性を確保できることを原則として、より良いU-15ジュニアラグビー競技の実現を目指し、同時にU-12(12歳以下)のミニラグビーからU-15のジュニアラグビー、そして高校生以上のフルラグビーという年代間の整合性についても、現状に照らして継続的に検証・検討しています。
本U-15ジュニアラグビー競技規則では、12人制によるラグビーフットボール競技に加えて、U-15中学生世代が安全に7人制ラグビーフットボール競技を行えるよう定義していますことはご承知の通りです。
本競技規則の記載方法の変更とWR 競技規則との相関
U-15ジュニアラグビー競技規則は、WR競技規則に相違する箇所(読み替える箇所)のみを記載しており、項目記号も原則としてWR競技規則に準拠しています。
WR競技規則に該当する項目がないため、U-15オリジナルとして追加している項目は、WR競技規則の項目の後の数字、あるいはアルファベット記号を使用し、【Original】として表記し、加えて○囲みの数字で記載しています。
また、7人制競技において、本U-15ジュニアラグビー競技規則を適用する箇所は、=7人制共通=と記載しています。
繰り返しますが、相違箇所(読み替え箇所)について、WR競技規則(含む「19歳未満標準競技規則」、加えて、7人制競技の項目では「7人制標準競技規則」の項目を含む)の項目記号をそのまま使用していますが、それ以外のWR競技規則をそのまま適用する箇所は本U-15ジュニアラグビー競技規則には記載されていません。
このため、記載のないそれ以外の箇所は、WR競技規則(含む『19歳未満標準競技規則』、およびJRFUの『19歳未満国内高専・高校以下用競技規則』を、7人制競技では『7人制標準競技規則』を参照しなければならないことに留意して下さい。
基本原則
13歳-15歳時期(以下総称で使用する場合は「U-15」という。)の中学生プレーヤーの試合に適用するU-15ジュニアラグビーの競技規則は、WRが定める「WR競技規則2018(含む『19歳未満標準競技規則』を、7人制競技においては『7人制標準競技規則』に準拠する。同時に(公財)日本ラグビーフットボール協会の定める『19歳未満国内高専・高校以下用競技規則』に関してはその趣旨を認識し準拠する。 その中でU-15に適用する独自の競技規則は、「本U-15ジュニアラグビー競技規則2018」で規定する。
適用・改定時期
「WR競技規則」の実施「試験実施ルール」の適用時期などは以下の通りとする。
- (1)
本競技規則は、原則として「WR競技規則」の改定時期と同時に実施することとし、「U15ジュニアラグビー競技規則」独自の事項の改定時期は、毎年4月1日とする。
- (2)
本競技規則では、試験実施ルールについては実施時期も含めてWRに準拠する。
試合前
第3条 チーム
【人数】
各チーム、プレー中に競技区域内にいるプレーヤーの人数が12名を超えてはならない。
1チームにつき12名より少ないプレーヤーによる試合は、試合途中において怪我や病気により出場選手が11名までは許可することができる。但し、チームは、試合開始時点では12名の健康な選手を揃えていなければならない。
その他の試合においては、交替/入替えのプレーヤーの数は最大10名までの範囲とする。また、試合途中において、登録されたリザーブプレーヤー全員の交代を認める。
ベンチ入りプレーヤーの人数に対するフロントローの最低人数は5名とする。
【正式な交替─識別と退出】
試合中のいかなる時点であっても、脳震盪を起こした、または、脳震盪の疑いがあるプレーヤーだけでなく、頭部打撲や頭部裂傷を負った場合も、そのプレーヤーはただちに競技区域から離れ、戻ってはならない。プロセスが、「識別」と「退出」である。
【一時的交替・出血を伴う負傷】
プレーヤーが出血の有無に関わらず負傷した場合、そのプレーヤーはフィールドオブプレーを離れ、一時的交替が認められる。負傷したプレーヤーは、出血している場合には出血が抑えられたら、および/または、出血箇所が完全に覆われ、且つ、出血を伴わない負傷の場合も含めて、安全にプレーの継続が可能であることを確認されたらただちに、プレーに戻る。
プレーヤーが競技区域から出て経過時間15分以内にフィールドオブプレーに戻ることができない場合、その交替は正式なものとなる。
負傷したプレーヤーの交替
戦略的理由で入れ替わったプレーヤーは、他にリザーブ選手がいない場合には、負傷したプレーヤーの交替として、その試合に再び加わることができる。
三支部協会に適用を委ねられる特別ルール【Original①】
三支部協会の事前の承認の下、大会(試合)を主催するか管轄する各協会の決定により、登録プレーヤー、交替人数等について規定(ローカル)することができる。但し、本事項はその地域の実情に合わせて特例として認めるものであり、いかなる場合でもプレーヤーの安全を考慮した決定でなければならない。また、本競技規則に対してローカルルールを優先することはできない。
〈補足〉支部協会とは、関東、関西、九州の各ラグビーフットボール協会をいう。
エージ制カテゴリー【Original②】
U-15(13歳−15歳時期)のプレーヤーに適用する本競技規則では、以下のエージ制カテゴリーを採用する。
- ・
U-15カテゴリーとは、中学2、3年生のプレーヤーで構成するチーム、および同チームによる試合
- ・
U-14カテゴリーとは、中学1、2年生のプレーヤーで構成するチーム、および同チームによる試合
- ・
U-13カテゴリーとは、中学1年生のみのプレーヤーで構成するチーム、および同チームによる試合
12人制ラグビー競技のポジションと呼称【Original③】
〔ポジション配置〕U-15のジュニアラグビー競技規則における12人制ジュニアラグビーのポジションは、フロントロー 3名、セカンドロー 2名、スクラムハーフ1名、スタンドオフ1名、センター 2名、ウイング2名、フルバック1名からなる。
〔ポジションの呼称〕呼称は以下の通りとする。

第4条 プレーヤーの服装
確認事項
着用義務
WRが本項目で追加着用を認めるものの内、以下のものは装着・装用を義務とする。
- f.
マウスガード、歯を保護するもの
- g.
ヘッドギア
第5条 試合時間
試合時間は以下の通りとし、如何なる場合も延長戦は認められない。
- a.
U-15カテゴリーの試合は40分間とし(前後半に分け、各ハーフ20分を超えない)、そこに失われた時間を加える。
- b.
U-14、U-13カテゴリーの試合時は30分間とし(前後半に分け、各ハーフ15分を超えない)、そこに失われた時間を加える。
- c.
なお、U-14カテゴリーの試合で、双方のチームの出場プレーヤーが全員中学2年生の場合は特例としてU-15カテゴリーの試合時間を適用することができる。
ハーフタイムは、試合主催者が決める5分を超えない休憩時間から成る。
〈1日2試合実施する場合の実施時間〉【Original④】
- a.
U-15カテゴリーでは、試合は34分間とし(前後半に分け、各ハーフ17分を超えない)、そこに失われた時間を加える。
- b.
U-14、U-13カテゴリーでは、試合は1日1試合の場合と同様に30分間とし(前後半に分け、各ハーフ15分を超えない)、そこに失われた時間を加える。
- c.
U-14カテゴリーの試合で、双方のチームの出場プレーヤーが全員中学2年生の場合は特例としてU-15カテゴリーの試合時間を適用することができる。
〈1日あたりの試合制限〉【Original⑤】
- a.
中学3年生、中学2年生のプレーヤーは、1日70分を超える試合を行ってはならない。
- b.
中学1年生のプレーヤーは、1日60分を超える試合を行ってはならない。
- c.
協会は、チームに1日2試合を超えて試合を提供することはできない。
〈1日2試合実施する場合の特例〉【Original⑥】
協会は、U-15カテゴリーの試合で1日2試合実施する場合でも、選手全員の交代を規定している場合等で、かつ1人の選手が1日70分を超えて試合に出場できないように規定し、十分に選手の出場時間を管理する場合は、特例として20分ハーフで実施することができる。
試合中(試合を行う方法)
第9条 不正なプレー
【危険なプレー】
プレーヤーは、無謀な、または、他者に対して危険な行為はいかなるものもしてはならない。以下は危険な行為となる。
- ・
胸部よりも上への働きかけ・ノーバインドタックル・襟を掴む・後ろ等から肩口を掴む・体当たり・引き倒す・振り回す・突き倒す(押し倒す)・頭突き・逆ヘッドとなるタックル
罰:ペナルティ
【イエローカードとレッドカード】
レフリーは、注意を与えて以下に定める時間の一時退出を命じたプレーヤーに対し、イエローカードを示す。同じプレーヤーがその後、別のイエローカードに相当する反則を犯した場合、そのプレーヤーは退場しなければならない。
一時的退出の時間は以下の通りとする。
- ・
U-15カテゴリーの前後半20分ずつの試合では5分間
- ・
前後半17分ずつの試合、U-14、U-13カテゴリーの前後半15分ずつの試合は4分間
【危険なプレー・=追加=】
確認事項
<ローヘッド>
いずれのプレーヤーもモールへの参加を含む全ての局面において頭を肩や腰より低く(ローヘッド)した状態でプレーをすることはできない。
具体的にはボールの争奪、及びタックル時、ボールを確保する行為、ラックの形成前からラック・モール形成時を含めた全てのプレーにおいて、故意、あるいは継続的に顔を下に向け、肩や腰よりも頭を下げたままプレーすることをいう。
ボールの位置から離れたスイ―プや頭が下がる突っ込み、ブリッジング、或いはボールに対して蓋をするような行為もローヘッドとなる。
罰:ペナルティ
第14条 タックル
【プレーヤーの責任】
タックルされたプレーヤーは、ただちに以下a. 〜 c.のことをしなくてはならない。
なお、d.の行為は行ってはならない。
- d.
タックルされたプレーヤーが、あるいは地面に倒れたプレーヤーが、身体と地面の間にボールを確保し、足の間からボールを後方に押し出すプレー(「スクイーズボール」)をしてはならない。
罰:ペナルティ - ※
a ~ cは、WR競技規則と同様のため、本競技規則での記載は省略(WR競技規則を参照)。
試合の再開
第18条 タッチ、クイックスロー、およびラインアウト
【ラインアウトの形成】
ラインアウトの形成は、各チーム2-5名のプレーヤーから成る。
罰:フリーキック
ラインアウトの中で、ボールに向かってジャンプする味方のプレーヤーをリフト、または、サポートするプレーヤーは、後方、正面からを問わずにジャンプするプレーヤーのパンツ(ショーツ)を順手で握ってサポートする。
なお、プレーヤーの太ももを直接サポートすることはできない。サポート、又はリフティングは後方から1名、正面から1名の計2名で行い、味方のプレーヤーをプレグリップすることができる。
罰:フリーキック
【ラインアウトの最中】
ラインアウトが開始したら、ラインアウトの中にいるいずれのプレーヤーも、a. ~ d.のことをしてよい。ただし、e.については以下の通りとする。
e.ラインアウトにおいて跳び上がってボールを獲得した相手側プレーヤーが着地すると同時に臀部より下の膝や足首に入るようなタックルは危険なプレーとなる。特に相手と競り合うことなく、このようなプレーを意図的に行うことは禁止する。同時に宙に浮いていない着地直後にボールを持っている相手プレーヤーを引き倒す行為も危険なプレーとなる。
罰:ペナルティ
<補足>
a ~ dは、WR競技規則と同様のため、本競技規則での記載は省略(WR競技規則を参照)。
第19条 スクラム
【スクラムの形成】
いかなる場合も、各チーム5名がバインドする。各チームとも、フロントローにプロップ2名、フッカー 1名、セカンドローにロック2名がいなくてはならず、この5人が入ってスクラムが完成する。
罰:ペナルティ
=19歳未満標準競技規則=
どちらのチームもスクラムの人数は5名とする。
フロントローのポジション3名とロックのポジション2名のプレーヤーは全員、そのポジションにおいて適切に訓練されていなければならない。なんらかの理由で一方のチームが適切に訓練されたプレーヤーが揃えられない場合、レフリー(あるいは競技責任者)は、アンコンテストスクラムを命じなければならない。
- e.
アンコンテストスクラムの適用【Original⑦】
アンコンテストスクラムは、以下の通りにおこなう。 - ・
ボールを取り合わない・ボール投入側が必ずボールを獲得する・双方スクラムを押してはならない。
罰:フリーキック
<補足>
=19歳未満標準競技規則=の追加事項a ~ dは削除する。
スクラムの中のプレーヤーは、以下のやり方でバインドする。
- c.
ロックは、自分の前にいるプロップに外側の腕をまくようにバインドし、一方の腕で隣のロックと体を密着させてバインドする。同時に膝を上げて、頭を落とさないようにフロントローの間に確実に入れて組む。
罰:ペナルティ
<補足>
a、bは、WR競技規則と同様のため、本競技規則での記載は省略(WR競技規則を参照)。d.は削除する。
【スクラムの形成=追加=】
安全でしっかりとしたスクラムの形成【Original⑧】
スクラムは以下の各カテゴリーのプレーヤーのスキルの習熟度に応じて安全でしっかりとしたスクラムを形成する。
- a.
U-15カテゴリーでのスクラムは安全を確認した上で、しっかりと組合い、かつ体重をかけあう。
- b.
U-14、U-13カテゴリーのスクラムは、安全を確認した上で、しっかりと組み合う。
但し、レフリー又は主催者は、安全が確保できないと判断した時は、選手の習熟度に対応したスクラムとする。
罰:フリーキック
【スクラムの最中】
スクラムが始まっても、両チームは押してはならない。
罰:フリーキック
フッキングによってボールが獲得できる。
プレーヤーは、まっすぐ、かつ、地面と平行に、体重をかけてよい。スクラムが50センチメートル以上移動してしまった場合は、元の位置に戻して再びスクラムを組む。
罰:フリーキック
スクラムが崩れた、または、スクラムの中にいるプレーヤーが持ち上げられた、或いは、スクラムの上に押し出されてしまった場合、レフリーは直ちに笛を吹き、他のプレーヤー達は体重をかけるのを止め一度、立ち上がる。
スクラムの中でプレーが始まったら、ボールを保持しているチームのスクラムハーフは、少なくとも片足をボールの近く、または、後ろに置く。
罰:ペナルティ
- ※
b、cは、WR競技規則と同様のため、本競技規則での記載は省略(WR競技規則を参照)。
【スクラムの終了】
スクラムが終了するのは:
- b.
ボールが最後尾のプレーヤー(ロック)の足に到達し、そのチームのスクラムハーフによってプレーされた場合。
罰:ペナルティ - ※
a、c、dは、WR競技規則と同様のため、本競技規則での記載は省略(WR競技規則を参照)。
【スクラムにおける危険なプレー、および、制限】
スクラムで禁じられているその他の行為: gは=19歳未満標準競技規則=
※以下、g.のみ
- g.
相手側のゴールラインに向け、スクラムを押す、故意に体重をかけないか、あるいは引く。
罰:フリーキック - ※
以下、i ~ lは、【Original⑩】
- i.
プロップ以外のプレーヤーが、相手側のプレーヤーをつかむ。
- j.
ロックが、腰や膝を落としたり、外側に開いたり、スクラムの角度を変える、あるいは相手側のスクラムハーフのプレーを妨害する。
- k.
最後尾のプレーヤー(ロック)が、その足もとにボールがある状態で、故意にバインドをはずしてボールを拾い上げることによってスクラムを終了する。
- l.
故意にスクラムの中にあるボールをプレーヤーが足で最後尾のプレーヤーの横のスクラム外にボールを出すことによって、スクラムを終了させ、最後尾のプレーヤーがボールを拾い上げる。
罰:ペナルティ
- ※
a ~ f、hは、WR競技規則と同様のため、本競技規則での記載は省略(WR競技規則を参照。hは=19歳未満標準競技規則=記載事項。)
第22条 その他の規定【Original⑪】
本U-15ジュニアラグビー競技規則に加えて、JFRU「U-15ジュニアラグビー競技ガイド」を準拠する。
<補足>
2018年4月、「中学生安全競技基準」と「U-15ジュニアラグビー中学生選手服装規程」を統合し、新たに「U-15ジュニアラグビー競技ガイド」となった。
附記
【実施時期について】
令和4年改訂版U-15ジュニアラグビー競技規則は、原則として令和4年4月1日から適用します。
- 序文
- ラグビー憲章
- 定義
-
条項ごとに見る
- 第1条 グラウンド
- 第2条 ボール
- 第3条 チーム
- 第4条 プレーヤーの服装
- 第5条 試合時間
- 第6条 マッチオフィシャル
- 第7条 アドバンテージ
- 第8条 得点
- 第9条 不正なプレー
- 第10条 オープンプレーにおけるオフサイドとオンサイド
- 第11条 ノックフォワードまたはスローフォワード
- 第12条 キックオフと試合再開のキック
- 第13条 オープンプレーにおいて地面に横たわっているプレーヤー
- 第14条 タックル
- 第15条 ラック
- 第16条 モール
- 第17条 マーク
- 第18条 タッチ、クイックスロー、および、ラインアウト
- 第19条 スクラム
- 第20条 ペナルティキックおよびフリーキック
- 第21条 インゴール
-
年代別ラグビー
競技規則補則 - 7人制
- 19歳未満
- タグラグビー
- T1ラグビー