MENTAL HEALTHメンタルヘルス
まずは大人のコンディションから
はじめに
現場では、子どもの様子をいちばんよく見ているのは、コーチ・保護者・先生のみなさんだと思います。
ここでは監修者として、日々の経験に「少しだけ足せるヒント」を、短くまとめました。子どもの小さな変化に気づけるかどうかは、大人側の余裕にも左右されます。だからまずは、大人自身のこころと体のコンディションを軽く確認してみるのがおすすめです。
ここでは監修者として、日々の経験に「少しだけ足せるヒント」を、短くまとめました。子どもの小さな変化に気づけるかどうかは、大人側の余裕にも左右されます。だからまずは、大人自身のこころと体のコンディションを軽く確認してみるのがおすすめです。
今日のアクション(3ステップ)
- ステップ1 昨夜の睡眠を10点でつける(0〜10)
- ステップ2 「今日は余裕が少ないかも」を自分の中で言葉にする
- ステップ3 だれか大人に1分だけ話す(コーチ同士/保護者同士/先生同士)
大人の基本ルール(3つだけ)
どれも「完璧にやる」ではなく、できるときに1つで十分です。
1まず聞く
すぐに正解を言わなくてOK
2比べない・笑いにしない

失敗をネタにしない
31つだけ選ぶ

今日やることは1つでOK
小学生(4–6年)を支える
この時期は、気持ちを言葉にする力が伸びる時期です。アドバイスより、まずは子どもの言葉をそのまま返すだけで落ち着くことが多いです。
(ねらい:子どもが「言っていい」と感じると、次の一歩が出やすくなります)
(ねらい:子どもが「言っていい」と感じると、次の一歩が出やすくなります)
大人ができること(例)
1そのまま返す

くやしいんだね。そう思う日あるよね。
21つだけ選ぶ

じゃあ今日は深呼吸3回にしよう。
3できなくてもOK

今日はやらなかったんだね。次でいいよ。
少ない側の子がいるとき
学年が1人、別メニュー、ポジションが1人など、少ない側にいると緊張しやすいことがあります。そんなときは、大人ができる範囲で 「名前で呼ぶ」「近くにいる」「一緒にやる」 を少し増やすだけでも安心につながります。
名前を呼ぶときは、本人が呼ばれたい名前や、安心できる呼び方を確認します。
また、本人の性別や背景について、了承なく周囲に説明したり共有したりしないことも大切です。
(ねらい:特別扱いではなく、いつも通りに輪に入れることが支えになります)
名前を呼ぶときは、本人が呼ばれたい名前や、安心できる呼び方を確認します。
また、本人の性別や背景について、了承なく周囲に説明したり共有したりしないことも大切です。
(ねらい:特別扱いではなく、いつも通りに輪に入れることが支えになります)
中学生を支える
この時期は、「自分で決めたい」「放っておいてほしい」気持ちも強くなります。大人が正解を押すより、選べる形にしておくとやりとりがスムーズです。
(ねらい:自分で選べると、反発が減って行動が出やすくなります)
(ねらい:自分で選べると、反発が減って行動が出やすくなります)
大人ができること(例)
1感情をOKにする

くやしいのはふつうだよ。
2できたら、見たよ

ここまでできたんだね!
3できなくても意味づけしない

今日は書く気にならなかったんだね。
伝えるタイミングは、えらべる
「今じゃなくていい」「あとででもいい」「メッセージでもいい」と、選べる形にすると動きやすくなります。大人は、言える場を残すくらいで十分です。
(ねらい:「今すぐ言いなさい」より、つながりを切らないほうがうまくいきます)
(ねらい:「今すぐ言いなさい」より、つながりを切らないほうがうまくいきます)
高校生を支える
この時期は「自分で整えたい」がさらに強くなります。大人は指示よりも、整え方の選択肢を並べる役に回るとスムーズです。また高校生は、レギュラー争い、選考、進路など評価がつきやすい時期です。だからこそ大人は、結果の話だけでなく次に何をするかを小さく整理できると支えになります。
(ねらい:結果でこころがいっぱいのときほど、次の一手が回復のスイッチになります)
(ねらい:結果でこころがいっぱいのときほど、次の一手が回復のスイッチになります)
大人ができること(例)
1結果より先に聞く

今日は何が一番しんどかった?
2次の一手を小さく
次の練習でやること、1つだけ決めよう
3役割を言葉にする

チームに必要な役割はあるよ!
評価・選考・役割の時期を支える
「評価される場面」が増えるほど、子どもは弱さを隠しやすくなります。だから大人は、できた所を1つ見つける、比べない、次の一手を1つにしぼるを意識できると十分です。
危機時の相談ルートの確保
気になる状態が続くときは眠れない、食べられない、学校や練習に行けない状態が続くときや、「消えたい」「自分を傷つけたい」といった言葉があるときは、子どもだけで抱えさせず、保護者・学校・医療機関・相談窓口につないでください。今すぐ安全を確保する必要がある場合は、緊急の相談先を利用してください。
いざという時に備え、あらかじめお住まいの地域の緊急連絡先や相談窓口を調べ、携帯電話に保存しておくことをお勧めします。
いざという時に備え、あらかじめお住まいの地域の緊急連絡先や相談窓口を調べ、携帯電話に保存しておくことをお勧めします。