背景
JAPAN RUGBY
みんなでラグビー

TAG RUGBYタグラグビー

おしえる(中学校)

中学生におけるタグラグビーの導入

学習指導要領ではゴール型球技を「手でシュート」「足でシュート」「陣取り」の3つに分類しています。そのうち「陣取り」を特性とした球技は中学校ではあまり採用されていません。
自分がボールを持って空いているスペースへ走り込むことも特徴のタグラグビーは、指導要領が示す「空間に走り込む動きによってゴール前での攻防を展開すること」の学習を進めるのに、最も適した球技の一つです。
小学校でタグラグビー、高校でラグビーが学習指導要領に位置づけられているため、中学校でも積極的にタグラグビーを採用いただくことで、小・中・高とタグラグビーを通して継続的に学習することができます。

タグラグビーで身に付く学習例

  • 空間に走り込む動き

    自分がボールを持って走り込むことで、他の球技とは異なる視点から有効な動き方を学べます。
  • ボールを持たない時の動き

    味方の後方について走ることで、他の球技とは異なる視点から有効な動き方を学べます。
  • コミュニケーション能力

    背後からの声かけが必須となり、独自の形でコミュニケーションが深まります。

タグラグビーのルール

タグラグビーでは、楕円のボールとタグを使ってプレーします。 ルールは参加者の経験や力量、人数などに合わせて柔軟に変えることもできるため、全員がプレーに参加できるよう別途参加者の水準などを考慮したうえで活用いただけます。 詳しいタグラグビーのルールは、競技規則をのぞいてみましょう。

タグラグビー指導の6つのポイント

  • Point 1コートと人数

    コートと人数
    1チームの人数や走る能力に応じて設定してください。
    人数を増やす際は、運動が苦手な子がボールに触れているか注意してください。
    ワンマンプレー頻発時は横幅を狭くし、全員がボールに触れることができるよう工夫しましょう。
  • Point2得点の仕方

    得点の仕方
    地面の固い校庭や体育館では、ボールを地面に置くのではなく、ボールを上に掲げて「トライ!」とコールする方法も一つです。コールすることで分かりやすく、盛り上がりも生まれます。
  • Point3パスの指導

    パスの指導
    前へのパスは禁止のため、両手で左右にスイングするように投げます。スローフォワードやパスミスを防ぐには、左右にスイングするような投げ方を習得しておくことがポイントになります。「円陣パス」のような、両手でスイングして左右に投げるパスをたくさん経験できる練習も良いでしょう。
  • Point4スローフォワードを減らす

    スローフォワードを減らす
    他のボールゲームにはない、「前へのパス禁止」というルールへの適応のために、ボールを持っている味方を追い越さないように指導します。
    「三角ランニングパス」のような、ボールを持っている人のおしりが見える位置を走ることをおぼえる練習も良いでしょう。
  • Point5タグをとる・とられる指導

    タグをとる・とられる指導
    タグは常に左右の体側に付けましょう。とったら大きな声で「タグ!」とコールし、必ず手渡しで返すことを徹底します。
    慣れてきたら、「チーム対抗タグとり鬼」や「1対1トライ合戦」のような、実戦練習もやってみましょう。
  • Point6オフサイドの指導

    タグをとられたプレーヤーの真横に想定されるオフサイドラインより、守る側から見て前方のスペースでは一切プレーできないことをオフサイドと呼びます。
    「ハンバーガーラン」のような、ボールをはさんで常に両方のチームが対峙する姿をおぼえる練習も良いでしょう。


準備運動のバリエーション

凡例

1
チーム対抗タグとり鬼

コートの半分を利用し、3チーム対抗でタグをとり合うゲームです。たくさんタグをとったチームが勝ち。
2本タグをとられてもそのまま続けましょう。タグをとったらタグを頭上に指し示し、大きな声で「タグ!」とコールしましょう。
凡例を見る

2
ボール集め競争

中央に置いた6個のボールを3チームで取り合います。最初に3個集めたチームが勝ち。
中央のボールがなくなったら他のチームが集めたボールをとってもOKです。
※ボールを7個にすれば、4チームで競争することもできます。
※中央からパスをつないでボールを集めるやり方もおすすめです。
凡例を見る

3
円陣パス

チーム毎に円を作り、各チームでパスを回していきます。30回パスできたら全員で中央に集まりボールを高くかかげ、「トライ!」と宣言しましょう。
片手パスやチェストパスではなく、両手で下からパスをすることがポイントです。円の内側を向いて行った後、難易度の高い外側を向いたパスにも挑戦してみましょう。
凡例を見る

4
三角ランニングパス

走りながらボールを持った先頭のプレーヤーが左右どちらかにパスをします。
パスされたプレーヤーは前に走り、パスしたプレイヤーはその後方に回ることで、常に先頭のプレーヤーがボールを持つ三角形となるように走ります。
パスをもらったら、まっすぐ前に走ること、ボールを持っている人のおしりが見える位置を走ることをおぼえましょう。
凡例を見る

5
1対1トライ合戦

攻撃側はトライを、守備側はタグを取ることを狙って競います。
攻撃側は、相手から逃げてトライを狙いましょう。守備側は、タグをとったら頭上に示し「タグ!」とコールしましょう。両手を広げて守ることはできないため、注意してください。
凡例を見る

6
ハンバーガーラン

ボールを持った教員(コーチ)が中央に立ち、ボールをはさんで「右・左」と言いながら左右に動きます。両チームのプレーヤーも、それに合わせて左右に動きましょう。
教員(コーチ)のタイミングでどちらかのチームにパスをします。ボールを持った側が攻撃、持っていない側が守備をしましょう。
凡例を見る

個人スキルと攻守におけるチーム戦術の例

1人で実践できる上達のためのスキルから、チーム全員で連携して行う戦術まであります。詳しいスキルや戦術はルールページをのぞいてみましょう。
タグラグビーは、年齢や経験に合わせて自由にルールをアレンジできるスポーツです。「もっとボールに触れる機会を増やしたい」など、皆さんのアイデアをどんどん取り入れましょう。
皆さんの今できる力に合わせてゲームを最大限に楽しむためのルールです。
仲間やコーチと相談しながら、自分たちのレベルに合った最適なルールを見つけて、タグラグビーを楽しみましょう。

指導に関するQ&A

Q.
子ども達は楕円球に慣れていないので、丸いボールを使ってもよいですか?

ラグビーというゲームにはボールを抱えて走るという大きな特徴があります。楕円の形は抱えて走るのに向いている形なのです。また、ボールを前に投げられないラグビーでは両手で左右にパスをしますが、楕円の形はこのパスもしやすい形と言えます。もし丸いボールでタグラグビーをしたら、子ども達はボールをバウンドさせてパスをしたりするかもしれません。しかしこれはラグビーのゲームには本来ありえない技術なのです。用具はその種目で使う技術を規定します。ぜひ楕円球を使ってタグラグビーを教えてあげてください。

Q.
楕円のボールもいろいろ種類があるのですが、どのようなボールがよいですか?

ラグビーというゲームにはボールを抱えて走るという大きな特徴があります。楕円の形は抱えて走るのに向いている形なのです。また、ボールを前に投げられないラグビーでは両手で左右にパスをしますが、楕円の形はこのパスもしやすい形と言えます。もし丸いボールでタグラグビーをしたら、子ども達はボールをバウンドさせてパスをしたりするかもしれません。しかしこれはラグビーのゲームには本来ありえない技術なのです。用具はその種目で使う技術を規定します。ぜひ楕円球を使ってタグラグビーを教えてあげてください。

Q.
チームの人数は何人がよいですか?

最初は4人、ゲームに慣れてきたらコートを少し広げて5人にするとよいです。
タグラグビーでは、タグをとられたプレイヤーととったプレイヤーが一時的にゲームに参加できなくなります。よって、1チーム3人ではゲームがうまく進みません。

Q.
スローフォワードの反則は難しいので、最初は前へのパスを認めてもよいですか?

それはダメです。前パスを認めたら、タグをとって相手の前進を止めるという防御の意味が全くなくなってしまうからです。せっかく走っていってタグをとっても、次のパスを前に出してよいのならば、タグをとることはトライを防ぐことにはつながりません。攻める側がボールを抱えて走り、守る側がタグをとることで前進を止め、そしてボールを前には投げられないこと、これらは全てワンセットのルールなのです。

Q.
できるだけスローフォワードが起こらないようにするにはどうしたらよいですか?

最初はパスをすることよりも、ボールを持ったらとにかく前に走ることを促してあげてください。そして逃げ回ってタグをとられたらパスをすればよいというゲームを導くことが子ども達にとってやさしいゲームにするポイントです。そして、ボールを持っていない子はボールを抱えて走っている仲間の「お尻が見える位置を走る」ということも指導してあげると、スローフォワードは減らすことができます。

Q.
子ども達にとって難しいオフサイドをどのように教えたらよいですか?

タグラグビーを始めると、タグ後のパスを先回りしてカットするプレイがすぐに子ども達の中から出てきます。あえてオフサイドという用語は使わなくても「タグ後の最初のパスはカットできないし、じゃまもできない」というルールを教えることで、結果的にオフサイドをなくすことができます。タグ後のパスはカットしないけれど、そのパスを受ける人を待ち伏せてタグをとるといったプレイが出てきたら、厳格にオフサイドのルールを説明して、タグが起きたら守る側はいったんタグをとった地点のオフサイドラインまで下がってからプレイするというルールにしましょう。

Q.
ノックオンの反則はどのような時期にルールに加えたらよいですか?

ボール扱いになれていない内はノックオンは反則としなくてもよいですが、相手のパスを手で前に叩き落とすようなプレイが出てきたら、ノックオンを反則にしてボールを叩き落とすプレイもできなくするとよいでしょう。

Q.
指導の参考になるようなタグラグビーの解説書はありませんか?

日本ラグビーフットボール協会の監修による、『だれでもできるタグラグビー(小学館)』という本があります。タグラグビーに関する研究データものっている本です。参考にしてみてください。

MOVIE関連動画

play
【中学校編】タグラグビーとは│みんなでラグビー

3:09

  • タグラグビー
  • おしえる(中学校)

【中学校編】タグラグビーとは│みんなでラグビー

play
【中学校編】指導の第一段階~基本ルールと準備運動~│みんなでラグビー

6:22

  • タグラグビー
  • おしえる(中学校)

【中学校編】指導の第一段階~基本ルールと準備運動~│みんなでラグビー

play
【中学校編】指導の第二段階~発展的ルールと個人スキル~│みんなでラグビー

6:09

  • タグラグビー
  • おしえる(中学校)

【中学校編】指導の第二段階~発展的ルールと個人スキル~│みんなでラグビー

play
【中学校編】指導の最終段階~チーム戦術とゲーム実践~│みんなでラグビー

5:50

  • タグラグビー
  • おしえる(中学校)

【中学校編】指導の最終段階~チーム戦術とゲーム実践~│みんなでラグビー