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【レポート公開】ラグビー体験授業2025 実施レポート

掲載日:2026年10月2日

~ラグビー体験授業2025 実施レポート~

~ラグビー体験授業2025 実施レポート~

 ラグビー体験授業とは、現役または元選手を小学校へ派遣し、座学講義やラグビー体験を通じてラグビーの楽しさやチームワークの重要性を伝える普及プログラムです。本プログラムは、2019年のラグビーワールドカップ日本大会を契機とした普及活動のレガシープログラムの一環として、2020年頃から全国各地で積極的に実施されています。
 授業内容としては、働きながらラグビーに取り組む講師との交流を通じて、夢の実現や挑戦することの大切さを学びます。また、ラグビー体験では、ボールキャッチやランなどの基礎的な運動に加え、選手によるタックルの実演など、ラグビー特有のプレーに触れる機会が設けられます。ラグビーの特性を生かした授業に取り組む中で生じた課題や困難について、グループで教えあったり話し合ったりする事で、課題解決能力やチームワークを身につけます。児童の学びを多面的に支える構成となっていることが特徴です。
 本プログラムの主な目的は、ラグビーの魅力向上および競技人口の拡大に加え、仲間と協力する力や課題解決能力といったラグビー特有の教育的価値を伝えることにあります。さらに、地域のラグビーチームに所属する選手が講師を務めることで、地域に根ざした取り組みとして、児童にとって身近なロールモデルと触れ合う貴重な機会となっています。

レポート

 2025年度は、岡山県倉敷市を拠点とするラグビーチーム「三菱自動車倉敷キングフィッシャーズ」(以下キングフィッシャーズ)、大阪府を拠点とする「大阪府警察ラグビー部」(以下大阪府警)、および東海地区を拠点とする「JR東海ラグビー部」(以下JR東海)の3チームが本事業を実施しました。

三菱自動車倉敷キングフィッシャーズ

 まず、キングフィッシャーズは、6月5日に倉敷市立連島北小学校、6月18日に倉敷市立赤崎小学校、1月26日に倉敷市立旭丘小学校の計3校において本事業を実施しました。
 メイン講師を務めた栗本選手は、事前の打ち合わせにおいて各学校の状況を丁寧に確認し、それぞれの実情に応じた講義内容を提供していました。温かみのある人柄が伝わる丁寧な指導により児童の緊張も徐々にほぐれ、実技の場面では多くの笑顔が見られました。
 特に、キングフィッシャーズでは、ラグビー憲章に示される5つのコアバリューを児童に分かりやすく伝える方法について、チーム内で検討が行われたとのことです。議論を重ねた結果、実際のゲーム形式の活動において、コアバリューを学ぶ前に一度実技を行い、その後、学習内容を踏まえて再度実技を行う構成を採用していました。このような工夫により、コアバリューがチーム活動の中でどのように生かされるかを、児童が実感をもって理解できるよう工夫されていました。
 また、授業後には児童と一緒に給食をとり、その後の昼休みには共に遊ぶなど、交流の時間も大切にされていました。児童にとっては憧れの存在である選手たちが身近に接することで、ヒーローのような存在となり、多くのサインを求められる様子が見られたことも印象的でした。
  

大阪府警察ラグビー部

 次に大阪府警は、1月22日に河内長野市立天野小学校、2月18日に河内長野市立高向小学校において本プログラムを実施しました。2024年度にも実施経験のある大阪府警は、新たにメイン講師に就任した野崎選手を中心に指導を行いました。
 指導では、警察官という危険を伴う職務の中で、ラグビーで培われたスキルがどのように生かされているのかについて、ラグビー憲章を用いながら分かりやすく説明されていました。また、学校生活においても重要となる規律を守ることの大切さについて、具体的な事例を交えて説明が行われました。これらの内容に対し、児童たちは真剣な様子で耳を傾けていました。
 天野小学校では、公開授業の中で本授業が行われ、保護者も一緒にタックル体験する等、児童とともに楽しむ様子が見られました。きっとこの日の夜ご飯でこの思い出についてご家庭で話をされたことと思います。
 また、本プログラムでは時に先生方にも見本としてラインアウトやタックル体験をしていただくことがあり、先生が持ち上げられたり、全力でタックルをする様子は児童にとって普段見ない光景のため、一層盛り上がる瞬間となりました。応援された先生方も、とてもうれしそうな様子でした。
 おなじみのサイン会も両小学校で行われ、選手も一生懸命サインを書いたり、昼休みに一緒に遊んだりしてくれました。
 高向小学校ではこの日に二重跳び大会が開催され、急遽選手たちも参加しましたが、児童たちにはかなわず惨敗しました。
  

JR東海ラグビー部

 最後に、JR東海は1月21日に名古屋市立大生小学校、2月17日に名古屋市立森孝西小学校で本プログラムを実施しました。メイン講師を務めた田中選手は、事前にチーム内で何度も入念な打ち合わせを行ったため、それぞれの選手の個性が生かされるような内容となっていました。
 JR東海の選手の皆さんは勤務地がバラバラで、この日も愛知県内の駅から参加してくれた選手もいれば遠くは山梨県から愛知県に参加してくれた選手もいました。講義では、駅に関するクイズが行われ、緊張していた児童たちも答えていく中でその緊張がほぐれ、意見を活発に言う場面が見られました。また、ラグビー憲章を伝える際に、JRとして運行時刻を守るために職員の皆さんがそれぞれ規律を守り、情熱をもって業務に就いていることが具体例をもとに説明され、普段から接することがある駅員さんのことを深く理解することができました。
 ラグビー体験では、それぞれタックル体験、ラインアウト体験、キック体験に分かれ、はじめて触るラグビーボールに感動しながらも動きの独特さに翻弄される様子が見られました。選手から、それぞれ気を付けるポイントも丁寧に説明がなされ、一生懸命に聞いて実践する児童の様子が印象に残りました。
 おなじみのサイン会も行われ、給食終了後には児童たちに囲まれながらも一生懸命サインに答えていました。


 今年度も以上の3チームにラグビー体験授業を実施していただき、それぞれのチームのもつ個性が生かされたプログラムを展開していただきました。児童たちにとってスポーツ=仕事はプロ野球選手やJリーガーを思い浮かべることが多いですが、自分達のクラス地元に仕事も一生懸命にこなしながら、ラグビーを続けている選手がいることを知り、キャリア選択の中で一つのヒントになれば幸いです。今後もご協力いただけるチームを増やしながら本事業を展開していく予定です。