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【開催報告】菅平にて「JRFU×SAFE スポーツ安全講習会」を開催いたしました!

掲載日:2026年8月17日


2026年8月9日(日)および10日(月)の2日間にわたり、菅平高原国際リゾートセンターにて「JRFU×SAFE スポーツ安全講習会」を開催いたしました。

本講習会は、日本ラグビーフットボール協会と「SAFE」プロジェクトが共同で開催しているもので、安全対策の周知を目的としています。

ラグビーに関わるすべての方を対象に募集を行い、当日は教諭、アスレティックトレーナー、医療従事者、学生など、さまざまな立場から現場の安全を支える皆様にご参加いただきました。
知識として「知っている」だけでなく、実際の現場で迷わず「動ける」ことを目指し、脳振盪への対応 、熱中症の予防と適切な応急処置、そして一次救命処置(BLS)について、実践的なディスカッションと実技を行いました。

講師

  • 細川由梨 先生(早稲田大学スポーツ科学学術院 准教授):熱中症
  • 曽根悦子 先生(国士舘大学防災・救急救助総合研究所 准教授):一次救命処置(BLS)
  • 大伴茉奈 先生(桐蔭横浜大学スポーツ科学部 専任講師):脳振盪

開催概要

日時

①2026年8月9日(日) 18:00〜19:30(熱中症・心停止・脳振盪)
②2026年8月10日(月) 18:00〜19:00(心停止・脳振盪)

会場

菅平高原国際リゾートセンター 2F

参加費

無料

    

講習会の特徴

菅平の安全を守る「SAFE」プロジェクトと3名の講師陣
今回の講習会で中核となっている「SAFE」は、“Sugadaira AED For Everyone”の頭文字から名付けられたプロジェクトです。医師や看護師、救急救命士、アスレティックトレーナー、学生などで構成されており、菅平でのスポーツの怪我や事故を防ぎ、一次救命をサポートしています。具体的には、菅平にあるすべてのグラウンドへのAED配備や救命講習会などを通じて、学生スポーツの環境改善に取り組んでいます。

今回講師を務めていただいた細川由梨先生(早稲田大学)大伴茉奈先生(桐蔭横浜大学)曽根悦子先生(国士舘大学)の3名は、いずれもこの「SAFE」プロジェクトのメンバーとして活動されています。菅平で「ラグビーの安心・安全」のために最前線で活動を続ける先生方だからこそ、「常に最悪の状況を考え、迅速に対応する」という実践的な講習が実現しました。

さらにSAFEプロジェクトでは、このような公開講習会にとどまらず、菅平での合宿期間中の夜間に各チームの宿舎を直接訪問し、選手たちへ向けた講習会も精力的に行っています。 いざという時に「仲間のために」どう動くか。そして「みんなで安全の文化を作る」という強い思いのもと、選手自身が主体的に安全対策に取り組めるよう、グラウンド外でも熱心な草の根の活動を続けています。



講習会の主なプログラムと学び

①熱中症対策:現場での「クールファースト」を徹底

講習は夏のスポーツ活動において特に重要な「熱中症対策」からスタート。重度な熱中症が疑われる際、「病院へ搬送する前に、まずは現場で全身を冷却すること(クールファースト)」の重要性が強調されました。救急車を待つ間のアクションが生命を左右することを、参加者全員で深く確認しました。

②脳振盪の対応:ロールプレイングで学ぶ「止める勇気」

続いて行われたのは、脳振盪を疑った際の対応策です。ここでは参加者が「選手役」と「メディカル役」に分かれた実践的なロールプレイングを実施。「試合に出続けたい」という選手の気持ちを深く理解しつつも、危険を察知してどのように確実にプレーを止めるか、具体的な言葉がけや立ち振る舞いを検証しました。
また、現場でスムーズな判断を下すためには「事前の教育」が不可欠です。選手やコーチと日頃から正しい知識を共有し、チーム全体の理解度を底上げしておく大切さを、さまざまな立場の方々とのディスカッションを通して再確認しました。

③心停止と初期対応:現場さながらの実戦的なシナリオトレーニング

最後のテーマは、一刻を争う「心停止」への一次救命処置(BLS)です。心停止は1分経過するごとに救命率が急激に低下するため、迅速な判断と行動が求められます。
講習では、基礎的な実技に加えてより現場に近い形での訓練を行いました。まずは参加者同士でお互いの呼吸を確認し合うワークを実施。さらに、「ラグビーの練習中」というシチュエーションを想定したシナリオトレーニングを行い、実際に近くのAEDを探しに走ってからCPR(心肺蘇生法)を実施するなど、緊迫感のある実戦さながらのトレーニングができました。「いざ」という時に迷わず行動するための自信に繋がる内容となりました。

来年の夏、菅平でお待ちしています!
「常に最悪の状況を考えて対応する」というマインドセットのもと、どの講義も終始和やかで活気にあふれ、それぞれの視点からスポーツ現場の安全について考える貴重な機会となりました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
選手たちが安心してラグビーに打ち込むためには、周囲を支える大人の知識と素早い判断が不可欠です。菅平合宿に来ている各カテゴリー(小・中・高・大)のラグビー選手、保護者の皆様、チームスタッフ、そしてメディカルを担うトレーナーやマネージャーの皆様、来年も菅平合宿の期間中に本講習会を開催する予定です。
「菅平で合宿中にこんな実践的な講習会があるなら、ぜひ参加してみたい!」 そう思っていただけるような、現場のリアルに即した学びの場を用意してお待ちしております。「いざ」という時に、迷わず行動できる人を一人でも多く。ぜひ次回、現場で役立つ安全対策を一緒に学びましょう!