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【レポート公開】2025年度ラグビー・エンパワメント・プロジェクト(REP)第5回レポート
掲載日:2026年3月29日

~第5回REPオンライン研修レポート~
11月22日、ラグビー・エンパワメント・プロジェクト(REP)の5回目となるオンライン研修が実施されました。
テーマは「世界を広げる」。第2部には、海外のラグビー界の方々との交流もあり、これまで同プロジェクトで学んできた知識を活かす回でもあります。
レポート
第1部 講義|元日本代表LO 玉井希絵さん

第1部のキャリア講義の講師は元日本代表LOの玉井希絵さん。
2023年からイングランド・ウィメンズ・プレミアリーグのイーリングファインダーズRCでプレーしています。在籍中は、プレーを続けるかたわらチームのマーケティングに携わるなど、イングランドの女子ラグビー事情について広く学んでいます。
三重県松阪市出身の玉井さんがラグビーを始めたのは高校3年のとき。バスケット部を引退後、廊下ですれ違った先生から「ラグビーのトライアウトを受けてみないか」と言われたのがはじまり。「きっかけはどこにあるかわかりません。私もラグビーに人生を賭けて取り組むとは思わなかった」
本格的にラグビーを始めた玉井さん。進学したのは関西大学リーグの強豪・関西学院大。ラグビー部に直談判して入部。部員は男子130人に女子は玉井さんひとりという状況でした。転機は大学3年の終わり、日本代表のセレクションに落ちたときにやってきました。それまで一心に代表を目指してきたこともあり、「ふてくされた心を洗うために」(玉井さん)、ニュージーランドに留学。そこで楽しむラグビーを体験します。
「それまで私にとってラグビーは勝つか負けるか。趣味とする発想はなかった。ラグビーは共通言語。自分を知らない世界に連れていってくれる」
よりラグビーと生きていく決意を新たにします。大学卒業後は中学校の教員をしながら三重のパールズでプレーしていましたが、両立に悩み、2年で教員を辞めラグビーの道へ。2022年、サクラフィフティーンとしてRWCニュージーランド大会に出場します。結果は3戦3敗。 「こてんぱんでした」
日本の女子ラグビーのために何とかしなくては、と感じていた時、試合会場でイングランド代表選手と知り合いに。彼女からイングランドの女子の環境を聞き、「世界一の環境。その中に入ろうと」決意。もっとも、何の伝手もなく、イングランドのHCのインスタグラムにDMを送って自分を売り込みました。
半数から連絡がありましたが、最終的に女子日本代表のレスリー・マッケンジーHCにつないでもらい、現在のチームに所属が決まりました。
渡英し、サイズ的にLOからPRに転向。各国代表が所属する強豪リーグで新たに試合出場を目指す日々が始まりました。そのとき、クラブの友人から言われた言葉が、今も玉井さんの座右の銘です。
You don’t ask,you don’t get.
「自分から動かなければ何も得られない」
そのひとことが、現在も彼女を支えています。2年目からはクラブのマーケティングにも携わるように。スタッフの目線からもイングランドラグビーについて学んでいます。
「たまたまクラブの近くに日本人が住んでいる地区があったので、日本食のレストランにチラシを置かせてもらったりしました」
少しでも女子ラグビーを知ってもらうためにとYouTubeも始め、積極的な発信を続けています。今後はイングランドを拠点に日本からの留学や移籍の世話など、両国の女子ラグビーをつなぐ架け橋になると決めています。
実行力抜群の玉井さん。関西弁での弾丸トークは鋭くかつユーモアに富み、参加者は笑いの連続。本人のYouTubeに書き込まれたという「女子ラグビー界の上沼恵美子」を裏付けるものでした。
「人生に無駄なんてない」。玉井さんの力強い言葉に、みんなが力づけられました。

第2部|海外のゲストとの交流セッション
第2部は、毎年恒例の海外のゲストとの交流セッション。今年も世界のラグビー界から、多士済々の4人が時間を割いてくださいました。
イングランド協会初の女性会長で第1回女子ワールドカップを設立したDeborah Griffinさん。ワールドラグビー理事でアフリカ地域の女子ラグビー普及責任者のPaulina Lancoさん、元シンガポール代表で、現在は同国ラグビー協会理事兼女子責任者のAngelina Liuさん、ワールドラグビーのハイパフォーマンスコーディネーターのFionnuala Morrisさんの4名。
参加者は事前に希望したゲストのグループに分かれ、まずは仲間同士で段取りの打ち合わせ。そしていよいよ、これまでの総決算とも言える交流タイムに入りました。
まずはREPと自分たちの紹介から。インタビューは準備が全て。参加者の質問からは、十分な準備をしてきたことが察せられました。リーダーシップについて聞かれたDeborahさんは、「大事なのは多様性を理解すること」。シンガポールで女子ラグビーを普及させたいAngelinaさんにとってのネックは女子のリソースが少ないこと。学校にラグビー部はあっても男子のみ。その中で女子ラグビーのためにできることを探しています。
Paulinaさんは最初、ケニア協会で6年間女子コミュニティに携わった後、「ラグビーアフリカ」に移り、現在はアフリカ全土の女子の普及携わっています。
誰もがラグビーに魅せられ、それまで男性が大半を占めてきたラグビー界で努力されてきた方ばかり。共通していたのは、高校生たちの話にじっくりと耳をかたむけ、彼らの投げたボールをしっかりキャッチして、投げ返してくれること。わかりやすいよう、ゆっくりした話し方でコミュニケーションをとってくれました。
30分の交流タイムは、あっという間に終了。振り返った参加者からは「自分自身、将来を具体的に目指そうと思えた。前回の交流よりは成長できた」「進路について相談したら、“ぶれないことが大事”との言葉をもらった。ぶれることなくいきたい」と、大きな刺激を受けた様子。
1部も2部も、内容の詰まった研修となりました。次回の研修はいよいよ、最終の集合研修です。
イングランド協会初の女性会長で第1回女子ワールドカップを設立したDeborah Griffinさん。ワールドラグビー理事でアフリカ地域の女子ラグビー普及責任者のPaulina Lancoさん、元シンガポール代表で、現在は同国ラグビー協会理事兼女子責任者のAngelina Liuさん、ワールドラグビーのハイパフォーマンスコーディネーターのFionnuala Morrisさんの4名。
参加者は事前に希望したゲストのグループに分かれ、まずは仲間同士で段取りの打ち合わせ。そしていよいよ、これまでの総決算とも言える交流タイムに入りました。
まずはREPと自分たちの紹介から。インタビューは準備が全て。参加者の質問からは、十分な準備をしてきたことが察せられました。リーダーシップについて聞かれたDeborahさんは、「大事なのは多様性を理解すること」。シンガポールで女子ラグビーを普及させたいAngelinaさんにとってのネックは女子のリソースが少ないこと。学校にラグビー部はあっても男子のみ。その中で女子ラグビーのためにできることを探しています。
Paulinaさんは最初、ケニア協会で6年間女子コミュニティに携わった後、「ラグビーアフリカ」に移り、現在はアフリカ全土の女子の普及携わっています。
誰もがラグビーに魅せられ、それまで男性が大半を占めてきたラグビー界で努力されてきた方ばかり。共通していたのは、高校生たちの話にじっくりと耳をかたむけ、彼らの投げたボールをしっかりキャッチして、投げ返してくれること。わかりやすいよう、ゆっくりした話し方でコミュニケーションをとってくれました。
30分の交流タイムは、あっという間に終了。振り返った参加者からは「自分自身、将来を具体的に目指そうと思えた。前回の交流よりは成長できた」「進路について相談したら、“ぶれないことが大事”との言葉をもらった。ぶれることなくいきたい」と、大きな刺激を受けた様子。
1部も2部も、内容の詰まった研修となりました。次回の研修はいよいよ、最終の集合研修です。
参加者の声
1部
- 「玉井さんのお人柄がよく伝わってきて、1時間が本当にあっという間でした! ご自身の強みを活かした情報発信のスタイルや、培ってきた教訓を惜しみなく私達に教えてくださり、とても説得力のある講義でおもしろかったです」
- 「とにかく玉井さんの行動力と楽しそうに話している感じ、そして教訓が印象的だった。特に“きっかけはどこにあるかわからない。小さなことから一歩踏み出す練習を。無駄は絶対にない”という言葉が印象に残っている。まさにその通りだなと思った」
- 「大学でラグビー部に所属することを夢見ていました。実際に玉井さんの経験を聞いて、女子が男子の中でやっていくことは並大抵の努力ではないことがわかりました。しかし、自分が努力することはどこでも認められるとわかったので、ラグビーだけではなく、日常生活でも精進することが大事だと思いました」
- 「自分から道を作るという玉井さんが講義中に教えてくださったことがとても心に残った。また、これからの将来、自分が達成したい目標への道は、探すだけでなく、作るという選択肢もあることを教えていただいた」
2部
- 「全てを聞き取ることができなかった点が心残りだが、質問することができた。自分の英語力の及ばなさを痛感したが、ラグビーではたくさんの国の人と関わりを持つことが多く、英語を話せることのアドバンテージの大きさも学べたので、これから精進したい」
- 「前回やり取りが難しいところがあったけど、今回は聞き取れたことが多かったから成長出来たと感じたし、自分の質問に対して、ものすごく丁寧に返して頂けたので理解しやすかった」
- 「最初はすべて英語で会話するということ自体が初めてだったので、質問を用意していても返答を聞き取れるかとても不安だったが、ポーラさんがとても丁寧に話してくださったので、自分が思っていたより聞き取ることができた。また、時間が少し余ったときに、追加で質問をしたら、“good question!”と言ってもらえたのがすごく嬉しかった!今回の経験から、もっと自分の思っていることを伝えるために、英語に力を入れたいと思うようになった」
- 「前回の反省を活かして英語で質問をたくさん用意し、返答も予想して準備しました。またインタビューの参考資料も頂いたのでしっかり読んでから挑みました。私はイングランドのラグビーが好きで、そんなイングランドのラグビー協会の方に聞きたいことが質問ができてとても参考になりました」
- 「自分以外は英語が苦手という中で、他のメンバーが不安に感じないようにリードするのが自分にできることだと感じたので、実際の交流セッションももちろん、REP生だけでディスカッションをする時にコミュニケーションをできるだけたくさん取ることを意識しました。交流セッションでは、全員で相談して本番をシュミレーションしたため、英語だけでの対話でしたが想像以上にスムーズに進みました」

