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プレーヤーが復帰、成長する過程を見守る やりがいのある役割│学生トレーナー 稲葉集人

掲載日:2026年2月26日

~学生トレーナー~
稲葉集人(いなば・しゅうと)筑波大学ラグビー部4年 学生トレーナー

~学生トレーナー~

稲葉集人(いなば・しゅうと)筑波大学ラグビー部4年 学生トレーナー

ラグビーキャリアと、なぜトレーナーになったのかを教えてください。

 中学、高校は茗溪学園(茨城県)でラグビーをプレーしました。高校時代は全国大会を目指し、実際に出場しましたが、大学では別のことに時間を使いたいと考えました。ラグビーを続ける気持ちはなく、部活にも入らないつもりでいたのです。私は推薦入試で大学に合格したので早めに進路が決まっていました。花園ラグビー場での全国大会が終わってからの約3か月間は、まったくラグビーと関わることのない時間を過ごしました。大学ではラグビーをしないつもりだったのに、その期間を過ごして、ラグビーが恋しくなったのです。寂しい気持ちが芽生えて、プレーヤーではない形で関わることができないかと考え始めました。そんなとき、トレーナーという役職があるということを、筑波大学ラグビー部の役職から見つけて、トレーナーでの入部を決めたのです。

なぜ、トレーナーなのですか。

 高校時代の経験を生かせるのは何かを考えました。自分はハードに動き回るタイプのプレーヤーだったので、そのトレーニングの内容などを生かせる立場は、トレーナーが近いと感じました。入部前に練習を見学させていただいたとき、トレーナーはかっこいい役職だと思いました。現在の筑波大学ラグビー部のトレーナーチームは、大人1名、大学院生1名、学生トレーナーが4年で1人、3年で2人、2年が2人で活動しています。

分析した数字が生きて試合に勝つことはありますか。

 プレーヤーのプレーが一番ですが、勝つ要因になったら嬉しいと思って取り組んでいます。

どんな役割があり、どんな楽しさがありますか。

 練習が始まる1時間前に集合して、プレーヤーのテーピングをまき、前日に怪我をしてしまったプレーヤーが当日の練習に参加できるかどうかのコンディションチェックを行い、練習が始まれば、主に怪我をしたプレーヤーのリハビリの指導、進捗状況の確認を行います。並行して、グラウンドでの練習で怪我をしてしまったプレーヤーの救急対応もあります。練習後は、プレーヤーのケア、マッサージなど行っています。
 トレーナーはプレーヤーと一対一で関わることが多くなります。学生スタッフのなかでは、プレーヤーと最も密にコミュニケーションをとり、プレーヤーの成長を感じ取れる役職だと感じています。特に怪我をしたプレーヤーが復帰していく過程を見ながら、成長していく過程も間近で見られるのは、トレーナーならではのやりがいだと思います。

資格はどのように取得するのでしょうか。

 大学院生以上の人は、理学療法士、アスレチックトレーナーなどの資格を持っています。学生のトレーナーは、資格を持っている人に教えてもらいながらサポートする立場です。現場での役割を果たしながら、勉強をしている形です。

ラグビーというスポーツの楽しさはどんなところにありますか。

 プレーするのも楽しかったのですが、自分のなかでは、ラグビーは見るのが一番楽しいスポーツだと感じています。コンタクトスポーツなので、世間一般的には荒々しいイメージがあると思いますが、実際にプレーし、トレーナーとして感じることは、すごく緻密なスポーツだということです。タックル一つとっても、姿勢、入るタイミングなど細かい要素が詰まっています。戦術的にも面白いです。筑波大学のラグビー部にも、ラグビーIQの高いプレーヤーがいて、そういう人たちの話を聞くだけでとても面白いスポーツだというのは感じています。

目標を聞かせてください。

 大学1、2年生の頃は自分でももう一度プレーしてみたいという思いを抱きましたが、3年生からはトレーナーの仕事にやりがいを感じ、いまはチームを日本一に導きたいという気持ちが強くなってきました。学生トレーナーとしての役割を考えると、最上級生になるので後輩たちが仕事をしやすい環境を整えることが大事だと思っています。トレーナーチームでの改善点を積極的に伝えたり、後輩の意見をしっかり取り入れたりしたいと思っています。