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歴史的瞬間に立ち会う喜び│フォトグラファー 長岡洋幸

~フォトグラファー編~
長岡洋幸 日本ラグビーフットボール協会 オフィシャルフォトグラファー

~フォトグラファー編~

長岡洋幸 日本ラグビーフットボール協会 オフィシャルフォトグラファー

なぜ写真を撮る仕事を選んだのですか。

私がカメラマンになったのは世界中を旅したかったからです。大学も写真学科のあるところに進学しました。もう30年以上この仕事をしていますが、チベット、インド、中国など計40カ国ほどを訪れました。

いまは、日本ラグビーフットボール協会のオフィシャルフォトグラファーでもあるのですね。

縁があって、この仕事をするようになりましたが、ラグビーのプレー経験はありませんし、特にラグビーというスポーツが好きだったわけでもありません。ただ、ラグビーは以前から撮影するのに面白いスポーツだと思っていました。何が起こるか分からないし、大きな体格の選手が密集して一つのボールを奪い合うスポーツはほかにはありません。カメラのフレームの中に人がいっぱい入ってきて迫力は満点です。
現在は、日本協会のオフィシャルだけではなく、ジャパンラグビーリーグワンのディビジョン1から3まで、すべての試合にカメラマンを派遣するマネージメントの仕事もしていて、私自身も撮影で各地を飛び回っています。

ラグビーのカメラマンの面白さはどんなところになりますか。

ラグビーワールドカップ(RWC)など、大きな大会を最前線で撮影することができる可能性があります。私にとっての一番は、2015年のRWCイングランド大会で、日本代表が優勝候補だった南アフリカ代表に勝った試合です。あのような歴史的な試合に立ち会えるのは、望んでもできない体験です。試合の最後、3点差で負けていた日本代表がスクラムから逆転トライをとるのですが、そのスクラムの時は、これから何が起こるのか、何を撮影すればいいのか、緊張感で震えました。写真で伝えるのがカメラマンの仕事であり、撮り逃すことはできないからです。勝った時は無我夢中でシャッターを切りました。ずっと緊張していたので、ホテルに帰る電車の中でラグビーファンの人に「すごい試合だったね」と声をかけられ、ようやく感動したほどです。忘れられない思い出です。

ラグビーに限らず、カメラマン(フォトグラファー)としてはどんな楽しさがありますか。

さまざまな業種の人に出会えるのもカメラマンの魅力です。いろいろなことを知り、体験し、知らなかった場所に行くこともできます。普通に生活していては出会えないようなことを間近で見ることもできます。それは写真を撮る仕事の面白さです。スポーツや人物を撮るだけではなく、風景を撮っていても美しい景色に驚くことがあります。綺麗な景色を撮ろうと思って出かけるのですが、想像以上の景色に出会うことがあるのです。先日、沖縄県の宮古島の海を撮影したのですが、海が凪いでいて、そこに夕日が落ちていくときに、空も海も真っ赤に染まりました。周りには誰もいませんでした。その風景の中に自分がいられる幸せを感じました。

カメラマンを目指すには、子どもたちはどんなことをしておけば良いですか。

写真を撮るという技術的なことより、いろいろな写真や絵を見る目を養うことが大切だと思います。何がどういうふうに良いのか、自分の好みを知ることも大切です。どんな写真を撮りたいのかが分からないまま写真を撮っても良い写真は撮れないと思います。まずは、いろいろなことに興味を持つところから始めてみてください。