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仕事でラグビーに関わるからこそ見える景色がある みんなで一つになってラグビーを盛り上げたい│スポンサー企業 新甫拓

~スポンサー企業編~
新甫拓(しんぽ・たくる) 三菱地所株式会社 広報部ラグビーマーケティング室主事慶應義塾大学ラグビー部OB

~スポンサー企業編~

新甫拓(しんぽ・たくる) 三菱地所株式会社 広報部ラグビーマーケティング室主事
慶應義塾大学ラグビー部OB

新甫さんのラグビーのキャリアを聞かせていただけますか。

私は小学2年生から中学まで、東京の府中ジュニアラグビークラブ(現:ブレイブルーパス府中ジュニアラグビークラブ)でプレーし、高校、大学と慶應義塾でラグビーを続けました。拓(たくる)という名前は、父がラグビー経験者で、「タックル」からつけられたものです。当時はサッカーをやりたかったのですが、半ば無理やり始めさせられたのを覚えています(笑)。ポジションは、大学の時はバックスリー(WTB、FB)でした。

三菱地所を志望した理由は何ですか。

就職活動を始めた頃、親しくしていた部活の先輩が三菱地所という会社に入社していたことをきっかけに興味を持ち、話を聞くにつれて志望度がどんどん高くなっていきました。不動産業、特にデベロッパーという仕事に興味を持った理由の1つに、「1つの目標に向かって、多くの人と一緒に協力しながらそれを成し遂げたい」という思いがあったことが挙げられます。
 大学時代、日本一を目指し160人の部員と共に日々厳しい練習を重ねていたのですが、日々の活動の中で、1人1人の部員の想いがちぐはぐになっている時には試合でもなかなか上手くいかないことが多くなったり、逆にチームが同じ方向を向き一枚岩となって纏まっている時はそれに見合った結果が伴ったり、「組織として動くことの難しさやすばらしさ」を、身をもってたくさん経験してきました。
 社会人になったら、自身のその経験を活かして、これまでよりも更に大きなフィールドでより多くの感動を味わいたいと考えたとき、不動産デベロッパーという仕事がまさにその想いを叶えられる環境であると思いました。
 例えば、ビルの建物のプロジェクトを推進していくときには、ビルを建設する役割を担うゼネコンの方々がいて、その先には電気、空調、衛生のプロフェッショナルであるサブコンの方々がおり、更にその方たちは設計者が描く大量の設計図に基づいて作業を進めていきます。また、建物は建てたい人が勝手に建てられるものではなく、行政からの許可を得るための協議を行ったり、時には近隣住民の方々の理解を得るために密なコミュニケーションを重ねることもあります。このように、不動産デベロッパーは、立場は違えど「1つの建物を完成させる」ことを目標として動く非常に多くの人たちを、しっかりと纏め上げる役割を担っている仕事です。隅々まで辿っていくと、何万人、何十万人にという広がりが持てる程のスケールのフィールドで、自分の経験を活かした挑戦をしたいと思ったのです。

デベロッパーもいろいろありますね。

特に三菱地所という会社に惹かれたのは、社員の人柄が素晴らしく、自身にフィットする会社・環境であると感じたからです。OB訪問という形で、ラグビー経験者の方だけではなく、スポーツの経験がない方も含めた多くの社員の方にお会いし、1つ1つの会話を通じて、信頼がおける方ばかりであると強く感じました。

ラグビーの仕事を目的に入社したのではないのですね。

そうです。ラグビーマーケティング室に配属されたのは今年の4月に広報部に異動になってからになります。入社当初~4年目までは、「三菱地所プロパティマネジメント株式会社」という、ビルの運営管理を担うグループ会社に出向していました。その後、都心部のオフィスビル等の開発を手掛ける「都市開発部」で5年間様々な業務に触れ、大田区の平和島の物流施設を所有・運営する「株式会社東京流通センター」への3年間の出向を経験し、広報部に来ました。広報部では、コーポレートブランドの向上、推進の業務をしながら、ラグビーマーケティング室としてラグビーにも携わっています。

実際の仕事ではどのようにラグビーに関わっているのですか。

日本代表に協賛しており、代表戦と合わせたパブリックビューイングを企画・実施したり、グループ会社の社員とその家族の方々を日本代表の試合に招待する「ファミリーデー」というイベントを推進しています。また、ラグビーを題材としたCMもいくつか制作しており、どういうメッセージを訴求していきたいか、チームで考えながら取り進めています。

三菱地所はなぜラグビーを支援するのですか。

ラグビー憲章のコアバリューに「品位、情熱、結束、規律、尊重」がありますね。ラグビーの精神や魅力を端的に表現しているものであると思っています。そのラグビー憲章と、当社が掲げる「人を、想う力。街を、想う力。」というブランドスローガンの考え方や、当社の基本使命、社風との親和性を強く感じ、共感したためです。

ラグビーをプレーしていて、ラグビー憲章のコアバリューを体感したことはありますか。

私は高校1年生の時に、ハムストリング(太ももの裏)の肉離れを繰り返してしまい、約2年間、ずっとリハビリを重ねる時期が続きました。プレーができず先の見えない2年間は非常に辛い時間で、ある先生には「今後走るのは難しいかもしれない」とすら言われ、深く絶望したのを今でも鮮明に覚えています。それを乗り越え、晴れてプレーができるような状態に至ったのは、もちろん自身の地道な努力の積み重ねの成果によるものもあるかと思いますが、何よりも、周囲の支えがあったからこそであると強く思っています。リハビリから復帰した時にはたくさんの同期や後輩が祝ってくれ、その時の気持ちを表現するための適切な言葉が今でも見つからないほどの感情が湧き起こりました。
 社会に出たら、今度は自分が人を支える立場になりたいと強く思うようにもなりました。チームメイトとの結束力や、情熱、尊重などを感じることができたエピソードであると思います。

ちなみに、現役時代はどんなプレーが好きでしたか。

ボールを持って自分で仕掛けることが好きでした。身体も小さく、スピードもある方ではなかったので、ボールを貰うタイミングや、目線などの細かい動きに拘り、どうすれば相手の重心をずらせるか、自分のトイメンを剥がして数的優位を作れるかを常に考えながらプレーをしていました。

現在取り組んでいるラグビーの普及活動の例をあげていただけますか。

当社施設でのパブリックビューイング等のイベント開催が挙げられます。東京、横浜、大阪等の都市の施設で開催し、多くの方にラグビーを楽しんでもらうことと同時に、イベントの開催場所が三菱地所の施設であり、三菱地所がラグビーに協賛していることを知っていただくことも目的にしています。特に、当社事業の基幹エリアである「丸の内」でイベントを多く開催できるように意識しており、「ラグビー⇔丸の内⇔三菱地所」の繋がりを強めていきたいと考えています。また、「丸の内15丁目プロジェクト」という約2万人の登録者がいるコミュニティサイトを当社で展開しているのですが、当社からの一方的な発信だけではなく、会員の方々が積極的に情報発信、交流をしてくださっており、ファンの方々と一緒にラグビーを支えていくための大切な場であると思っています。
 また、先ほども触れましたが、年に2回、グループ会社の社員とその家族を対象に、ファミリーデーというイベントを開催しています。先日の2025年10月25日の日本代表対オーストラリア代表の試合(国立競技場)では、定員を超える1300人以上の応募がありました。

仕事でラグビーに関わるのはどんな感覚ですか。

大学時代までは自分がプレーに集中することで精いっぱいでしたが、仕事でラグビーに携わる様になり、また、当社以外のスポンサーの方々からのお話も含めて、やはり周りの方々の様々な形での応援や支えがあってこそラグビーというスポーツに取り組めていたことに改めて気づかされました。また、パブリックビューイングの現場に行くと、ファンの方々の熱気が直に伝わってきて、こういった想いを持った方々に支えられていると体感できますね。

三菱地所にはどれくらいラグビー経験者がいるのですか。

マーケティング室には、私を含め経験者は2人おります。また、グループ会社まで広げると、具体的な数はわからないですが、それなりの経験者はいる気はします。話は少し逸れますが、グループ会社の社員を軸に構成された「三菱地所グループラグビー部」があり、積極的に活動しています。ライバル企業である三井不動産さんとの定期戦が年に1回あり、通常では味わえない緊張感の中で白熱した試合が展開されます。これまで50回以上にわたり開催されてきた長い歴史のある定期戦で、対戦成績も拮抗しています。

ラグビーの良いところ。

自身の経験から言うと、仲間との繋がりを身を以って感じられるところです。1チーム15人という大人数の球技ですから、数ある集団スポーツの中でも、その特色が強い競技なのではないかと思います。ときには厳しいことを言い合うこともあり、組織として纏まることの難しさはありますが、纏まれた時に味わえる感動等の経験が自分自身の財産になっています。また、ポジションごとに求められる役割もそれぞれ違うため、多様性や、個々人を尊重する考え方に触れる機会も多いです。ラグビー観戦をする方々も、そういう側面が多いスポーツであると捉えたうえで試合を見ていただけると、これまでとは少し違った見方ができるのではないでしょうか。

ラグビーをしていたことが、仕事に活きたことはありますか。

たくさんあります。仕事で辛いことがあっても、あの時ほど辛くないと思えます(笑)。また、社会に出て何をしたいかという考え方や、どう行動するべきかという自身の振舞い方の軸・礎が築かれたのも、ラグビーの経験に基づくものが大きいです。人生の中でいろいろな気付きを与えてくれたスポーツで、辛かったこと、苦しかったこともたくさんありましたが、振り返るとやってきて良かったと心から思います。

今後、ラグビーマーケティング室でどんなことをしていきたいですか。

ラグビーのイベント等でいろいろな仕掛けをしていますが、我々の個別の動きには限界があり、どうしても世の中のラグビー熱に左右されてしまう側面が大きいと感じています。2027年のラグビーワールドカップオーストラリア大会に向けてこれから盛り上がっていくでしょうから、その波には乗るのは前提として、我々から何か少しでも波を立たせる様なアクションができると良いと思っています。能動的な発信を仕掛けていきたいですね。何ができるか、チームでディスカッションしています。

小学校の高学年や、中学生世代の子達に将来のためのアドバイスはありますか。

 様々な経験を積めることが、若い世代の特権だと思っています。
 2つの側面があるのですが、1つ目は、幅広くいろいろなものに触れたほうが良いということ。1つのことだけに集中してしまうとどうしても視野が狭まってしまい、多角的なものの見方や考え方の引き出しを多く持つことが、どうしても難しくなってしまうと思っています。
 2つ目は、今言ったことと矛盾するかもしれませんが、その一方で熱中できること、打ち込めることを見つけることも大事だと思います。視点の広さと経験の深みを持つことが、魅力のある人格形成に寄与すると考えています。偉そうに大変申し訳ないのですが、自分の若いころを振り返っても、もっと有益な時間の使い方ができたなと思う部分があるので、それを伝えたいですね。